乳ガンの特徴や治療法と備えられる保険について

女性の罹患率が最も高いガンは、乳ガンです。女性の9人に1人が罹患する可能性があるガン※ですので、いざというときのために、病気についての理解を深め、備えをしておきたいものです。
※出典:国立がん研究センター がん情報サービス「累積がん罹患リスク(2019年データに基づく)」

ここでは、そんな乳ガンについて、病気の特徴や治療法、備えられる保険について解説していきます。万が一のときに安心して治療に取り組めるように備えておきましょう。

乳ガンの特徴

乳ガンとは、乳腺の組織から発生するガンのことです。母乳をつくる乳腺は、乳頭から放射状に広がる複数の乳腺葉に分かれています。乳腺葉は、さらに乳管と乳腺小葉からできている組織です。乳ガンの多くはこの乳管から発生しますが、一部、乳腺小葉から発生するものもあります。

自分で見つけられる症状としては、乳房にできるしこりが挙げられます。日頃からセルフチェックを行うことが非常に大切です。しかし、しこりが触れにくい場合もありますので定期的にマンモグラフィを用いた乳ガン検診や超音波(エコー)検査を受けるようにしましょう。

乳ガンの罹患数は?

「全国がん罹患データ」によると、2019年の女性の部位別がん罹患数で乳ガンは最も罹患数が多くなっています。また、罹患数は30代前半から少しずつ上昇し、40~70代でピークを迎えます。


出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)「全国がん罹患データ(2016年~2019年)」

乳ガンにかかりやすいのはどんな人?

乳ガンの発生と深い関わりがあるのは、女性ホルモンのエストロゲンです。さまざまな要因でエストロゲンの分泌量が多くなることで、発生リスクが高くなることがわかっていす。また、初経年齢が低い、閉経年齢が高いといったことや、出産経験がない、初産年齢が高い、授乳経験がないことなども乳ガンの発生と関連があります。

遺伝的な要素もあり、一親等(自分の親または子)で乳ガンになった血縁者がいることも乳ガン発生要因になり、乳ガンの5%~10%は遺伝が関係していると考えられています。

その他、飲酒、喫煙、閉経後の肥満、運動不足といった生活習慣も乳ガンが発生するリスクを高めると考えられています。

乳ガンの治療方法とかかる費用

乳ガンの治療方法には、主に手術、放射線治療、薬物療法があり、手術によってガンを取りきることが基本となります。

手術は主に、乳房の一部を切除してガンを取り除く「乳房部分切除術(乳房温存手術)」と、乳房をすべて切除する「乳房全切除術」があり、ガンの広がり方や状態によって判断されます。場合によっては乳房の切除後に、自身の体から採取した組織や、シリコンなどを用いて乳房を再建することも可能です。

放射線治療は、ガンに高いエネルギーのX線を照射することで、ガン細胞を死滅させたり小さくしたりする治療法です。

薬物療法は、ガンの進行度に応じて用いる薬やタイミングが異なります。ガンをできるだけ小さくして切除しやすくするために手術の前に薬物療法を行う場合もあれば、術後に再発を予防するために行われることもあり、進行度によってさまざまです。

厚生労働省の令和3年度「医療給付実態調査」を元にすると、「乳房の悪性新生物<腫瘍>」で入院した人の医療費の平均(医療費の総計を件数で割った数字)は約60万円の計算となります(医療費の自己負担割合が3割の場合はこの3割の金額)。ただ、費用は治療法や経過などによって異なるため、個人差があります。

乳ガンに備えられる保険

乳ガンに罹患すると、治療や検査のためにさまざまな費用が必要になります。高額な医療費が発生した際に、年齢や所得に応じて定められた自己負担上限額を超えた金額が支給される「高額療養費制度」がありますが、先進医療の場合は適用されないなど、不安な点もあります。

また、治療に入院が伴えば入院費が必要になるだけでなく、仕事を続けることができずに収入が不安定になることもあるでしょう。

そんないざというときの備えとなるのが、医療保険です。病気にかかってさまざまな費用が必要になった場合も、医療保険から補償が受けられれば、経済的な負担が軽減されます。

アメリカンホーム保険では、女性のための医療保険「morph(モルフ)」をご用意しています。自分が必要な補償を選べる医療保険で、女性特有のガンや病気に対する備えなど、選択肢が豊富です。

たとえば、乳ガンに対する備えとして「女性ガン一時金支払特約」があります。はじめて女性特有のガンと診断された場合に一時金を受け取れます。また、大腸ガンや肺ガンなど幅広いガンを補償する「ガン一時金支払特約」は、乳ガンも補償対象です。合わせて備えることで、より充実した補償が受けられます。


また、乳ガンの治療の選択肢として先進医療が受けられる場合があります。「先進医療」とは、厚生労働大臣が定める高度な医療技術を用いた療養その他の療養で、対象となる先進医療の種類や医療機関が限定されており、随時見直されます。一般に、先進医療は高額になりがちです。治療の選択肢を増やすために「先進医療費用補償特約」を備えておいてはいかがでしょうか。「先進医療費用補償特約」は、先進医療が補償対象となることはもちろん、先進医療を受けるためにかかった交通費なども補償されます。

その他にも、入院や手術の補償など、自分が必要とする補償を選ぶことが可能です。いざというときに備え、必要な補償が受けられる保険をご検討されてみてはいかがでしょうか。

乳ガンは、女性の罹患率が最も高いガンです。日々のセルフチェックや乳ガン検診はもちろん、万が一罹患したときのために、保険を備えておくことも大切です。「morph(モルフ)」は、必要な補償を選べます。ライフステージに合わせた保険を備えて、未来の自分を守ることをご検討ください。

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【医療情報に関する監修】
医師:成田 亜希子
国立大学医学部卒。総合診療医。
国立保健医療科学院や公益財団法人結核予防会結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。
また、行政の女性健康相談窓口の担当経験もあり、女性を対象とした健康教育なども多く手掛けている。
現在は美容クリニックに勤務し、美容の悩みも含めて女性のトータルケアを手掛けている。